ルンダーレ宮殿はラトビアで最も素晴らしいバロック-ロココ様式の記念建造物の一つです。1736−40年にビロン公の夏の宮殿として、ロシアの宮殿を手 掛けたラストレッリにより建てられました。彼の作品はヤルガヴァやサンクト・ペテルブルグでもご覧いただけます。宮殿全体は16の建物で構成され、その総面積は14249,2m2です。フランス式庭園(10ヘクタール)と森林公園(32ヘクタール)を含む全領土は85ヘクタールをカバーしています。
中央部分は公爵の営舎で、東側は黄金の広間、白の広間、グレート・ギャラリーなどを含む代表的な部分です。西側は公爵や支配者階級の家族の住居に使われています。
ルンダーレ宮殿の博物館はただ単に宮殿の維持管理をしているだけではなく、豊富なコレクションや絵画、応用美術を所有し、また様々な展示会で目にすること ができる重要なラトビアの教会芸術を保有しています。バロック時代の城はフランス庭園なしには考えられません。庭園は城の南側に広がり、城と一緒にデザイ ンされました。
博物館では「16世紀から18世紀にかけての応用芸術」「ゴシックからアールヌーボーまで」が常設展示されています。2007年にはルンダーレ城はヨーロッパの遺産に登録されました。
城の庭は緑の劇場を彷彿させ、パルテール庭園特有の池や噴水がレイアウトされている。2005年にはローズガーデンの造園が始まり、現在もおこなわれています。ローズガーデンの大きさは9,000平方メートルで、バラの種類はラトビアで最大のコレクションを誇ります。
パルテール庭園の周囲の空間は、東西の境界に沿って、昔から受け継がれている種のバラや、現代種、野バラなどで囲いがなされています。またガーデン ハウスやブルーローズガーデンの正面にもアレンジされています。バロック様式の庭には、ピクニックガーデンに小さなパビリオンがあるように様々な建造物が レイアウトされています。
展示を見たり、城や庭園の歴史に触れたりと、充実した一日を過ごすことが出来るでしょう。