クルゼメ州に残る文化や歴史は、スイティ婦人(無形文化遺産)たちの民族衣装のスカートのように美しくカラフルで、バルト海岸に広がる豊かな自然のように多様です。ぜひ一度体験しにきてください!
ヨーロッパの中で最も幅の広いヴェンタ滝(249m)は、クルゼメ州の中心にあるクルディーガにあります。バルト海に面した海岸線には高さ20mのユールカルネ崖もあります。
海に突き出るコルカ岬は、渡り鳥が訪れる時期のバード・ウォッチングに最良の場所で、クルゼメ州の三つの湖、エングレ湖、パペ湖、カニエリス湖でも鳥の大群が見られます。
クルゼメ州は海の幸にも山の幸にも恵まれています。漁師と共に美味しいスモーク作りに参加することもできます。ぜひクルゼメ郷土料理を試してみてはいかがでしょう。
また、ロマンティックなワイン・カントリーのツアーはいかがでしょう。サビレ村のワインの丘はギネス世界記録に“世界の最北のぶどう園”として登録されています。美しい風景に囲まれたワインの丘では、生産者によるワイン作りプロセスの丁寧な説明を聞き、最後にワイン・テイスティングもお楽しみいただけます。
数世紀もの間、北クルゼメ州の海岸地域は漁業民族リーヴ人の生息地でした。また、クルゼメ州のユニークな民族としてカトリック教徒の“スイティ婦人”の存在があります。その希少な民族であるスイティは、スイティ文化空間として無形文化遺産に登録されました。彼女たちにはアルスンガという村で出会うことができます。
クルゼメ州の主な都市は、港街“ヴェンツピルス”と“リエパーヤ”です。
中世には商業港として栄え、豊かなカルチャー・シーン、特にポップやロックミュージックの発祥の地として有名です。人口約9万人のラトビア第3の都市で、リガからの距離は約220km。リガからリエパーヤまでの主な交通手段はバスで、所要時間は3時間あまりです。ソ連時代には軍港として使用されましたが、現在は観光客が行きかう賑やかな街となっています。
ラトビアの主な港湾ヴェンツピルスは、独立回復後に自由港に指定され中継貿易を中心に急速に発展。街の公園や広場など町は美しく整備されるなど、街作りに力を注ぐ「近代都市」です。ヴェンツピルスには見どころが多く、ブルーフラッグに認定された安全なビーチとその美しい砂丘もお楽しみいただけます。
クルディーガには世界遺産に認定されたロマンティックな雰囲気の旧市街が魅力です。赤い瓦屋根や、歴史的に価値の有る木造建築が数多く残る美しい街並が広がっています。