ラトビアには、他にはない民話や民間伝承がたくさんあります。現代のラトビアの生活でも重要な一部となっている伝統的な行事として、夏至祭の「ヤーニュ」、別名「リーゴ!」や、無形文化遺産の「歌と踊りの祭典」があります。これは5年に一度開かれる祭典で、民謡(ダイナス)、神話、伝統的な衣装、そしてフォークダンスの宝庫です。
古くからの伝統
ラトビア神道には独自の紋様があります。文様は信者を守り、力や美を与えるとされています。一方、民謡やおとぎ話、伝統は昔の生活を描いています。その慣習の最たるものは夏至祭、2月に行われるメテニ祭、そして春分祭に行う卵の絵付けなどです。
ラトビアの歴史、伝統的な儀式や工芸品について学ぶ絶好の場所は、リガ郊外にあるラトビア民俗野外博物館です。
別名歌の民とも呼ばれるラトビア人。その歌に対する情熱に触れるのなら、5年に1度開催される、「ラトビア歌と踊りのフェスティバル」(無形文化遺産)がお勧めです。そこでは最高の合唱と、息をのむようなフォークダンスを鑑賞することができます。
マーケット
夏至祭、クリスマス、その他のお祭りに先立ち、ラトビア各地では毎年ハンドクラフト・フェアが行われます。そこでは伝統工芸(ハンドクラフト)のワークショップが行われ、織物、陶芸、カゴ編み、ジュエリー作り、木彫りなどの職人が集まります。このような昔からの伝統工芸品作りを自分の手で体験することができます。
民族と文化のフェスティバル
3年に1度、国際バルト民族フェスティバル、「バルティカ」が開催されます。フェスティバルではラトビアやその近隣諸国の古代の慣習や儀式を感じることができます。
昔からの伝統が現在の形になったものは、「バルティヤス・サウレ」(バルトの太陽)の祭りで見ることができます。この祭りは1236年に起きたサウレ(太陽)の戦いに捧げられます。毎年リガで開催され、本格的な衣装での剣闘から民族ロックコンサートまで、様々な催物が行われます。