「一年の始まりと終わりは白く、中間は緑」と国民的に有名な詩人オイアルス・ヴァシエティスはラトビアを表現しています。ラトビアの気候は変化に富んでいて、地理的に四季の変化や移ろいを感じることができ、ラトビアならではの季節感を楽しむことができます。
ラトビアは地上の楽園と呼ばれています。ラトビアでは地震、火山噴火、破壊的な竜巻、壊滅的な洪水、過酷な冬の寒さ、また厳しい暑さ、渇水もありません。 ラトビアは温帯に位置し、天候は近接のバルト海の影響を受けるため、気候は温暖で湿度が高く、極端な温度変化はありません。しかし、天気が安定せず変わり やすいのは事実です。それにもかかわらずラトビアでは冬、春、夏、秋といったはっきりとした四季を感じることができます。
凍えるような寒さを感じることなく、ふわふわした雪が舞い散り、太陽の光が明るく輝く・・・・ 通常12月中旬から3月中旬まで、ラトビアの冬はたいていこのような感じです。しかし注意していただきたいのは、冬の天候は変わりやすく、冬の平均気温は マイナス6℃、寒い時にはマイナス30℃にもなりますが、0℃以上の春のような暖かさの日もあります。ラトビアの気候はそれほど厳しくありませんが、冬場 は暖かな衣類、帽子、手袋を用意されるのをお薦めいたします。
近年のラトビアの冬は、多くの雪が降り、穴釣り、スキー、スケート、また山スキーなど、冬ならではのアクティビティを楽しむことができます。しかし ラトビアには山がないので、丘の急斜面を手っ取り早くゲレンデとして利用します。わざわざアルプスへスキーをしに行く必要はありません。
時々2月の終わりごろに春がやってくることがありますし、また4月に冬のような日もありえます。3月に自然の生命が目覚め始め、最初の渡り鳥がラトビアに 舞いもどり、森の草花が芽吹きだします。春の暖かさと太陽の光がたっぷりと降りそそぐ天気は、突如として北極気団に覆われ、急激な気温の低下と雪さえもも たらします。ラトビアでは6月中旬でも霜が降りることがありますので注意してください。しかし、ラトビアの春は心に残る素晴らしさで、自然がいっせいに目 を覚まし、エゾノウワミズザクラ、ライラックやリンゴの花が咲き始め、鳥たちがさえずり、川では水が勢いよく流れ、ウォーターレジャーの到来を告げます。
ラトビアの夏は6月から8月です。7月が一番暑い月で、35℃にもなる日がありますが、平均気温は19℃程度です。ラトビアの夏は暑いですが、不快に感じ るほどの暑さではありません。夏の間、何百キロも続く砂浜で日光浴をしたり、泳いだりすることができますが、夕方は時々かなり冷えますので服装には十分注 意してください。夏の後半はしばしば雨が降ります。それに加えて7~8月は、雷や時おり強い突風をともない、強い雨が降るといった、ラトビア特有の天候と なります。
ラトビアでは秋に雨がよく降りますが、雨と暖かな小春日和が交互におこり、日中の気温が20℃まで上がることもあります。時々10月、11月に初雪が降る こともありますが、すぐに融けてなくなってしまいます。ラトビアの秋は目を見張るような美しさで、木々が赤や黄色に色づき、また広大な森が様々な色に彩ら れ、一方で渡り鳥は群れをなして暖かな国へ飛んでゆきます。
ラトビアの詳しい気象情報は下記サイトにてご確認ください: http://www.meteoprog.lv/en/